#鉄道 #商店街 #レトロ #散策 #アトリエ
新潟駅からJR信越本線で電車に揺られること約20分。明治30年の新津駅開業以来、新津地区はJR信越本線・磐越西線・羽越本線が交わる日本海側の鉄道の拠点として、「鉄道のまち」として親しまれてきました。新津駅の東側に広がる「にいつ鉄道商店街」では“鉄道”をキーワードに商店街の活性化に取り組んでいます。まちかどにはSL動輪や踏切警報機、パンタグラフデザインの電話ボックスや、列車のイラストが描かれたシャッターなどが点在。鉄道にちなんだお土産やグルメを提供したり、ショーウインドウに鉄道資料を飾ったりするお店もあり、歩いているだけでさまざまな鉄道モチーフに出会える「まちなか鉄道資料館」になっています。鉄道とともに歩んできた新津のまちを散策しましょう。
旅の行程
- 01. まずは新津駅の個性的な観光案内所で情報収集
- 02. 大人がついつい夢中になっちゃう昭和レトロな駄菓子屋
- 03. 果物屋さんのフレッシュジュースを散策のお供に
- 04. 新潟の駅弁と言えばこれ! 「雪だるま弁当」
- 05. 新津地区にいきづく鉄道文化を感じる
- 06. 伝統の技を守り続ける工房でガラス製作体験!
あ!キハ(Akiha観光案内所+新津鉄道資料館サテライトていしゃば)
01.まずは新津駅の個性的な観光案内所で情報収集
電車を降りたらまずは、新津駅東口駅舎内にある「あ!キハ」へ。
「あ!キハ」は、「Akiha観光案内所」と「新津鉄道資料館サテライトていしゃば」がひとつになった観光案内所です。新津地区の観光スポットの案内や、「にいつ鉄道商店街」の情報を発信するほか、まちあるきの拠点としての役割をもっています。
ちなみに、「あ!キハ」という名称は、「秋葉区」と気動車を表す記号「キハ」を掛けたものです。
壁には貴重な鉄道関連資料やSLのヘッドマークの展示があり、鉄道模型・Nゲージが走行しているなど、なんとも個性的な空間です。
さらに、電車の運転シミュレーションゲームの操作、実際に使用されていた鉄道車両の座席に座れたり、顔出しパネルでは記念撮影をすることができます。
窓口には、まちの歴史と鉄道に精通した観光ボランティアガイドさんが常駐。
「気軽に立ち寄っていただき、声を掛けていただけると嬉しいです」とスタッフの鎌田さん。
「電車まで時間があるから少し観光をしたいな…」「はじめて新津地区にきたけどどこに行けばいい?」など、気軽に相談してみて下さい。
こちらではレンタサイクルの貸し出しも行なっています。
あとで紹介する「新潟市新津鉄道資料館」へは徒歩約30分と駅から少し離れているので、自転車を利用するのがおすすめですよ!
INFORMATION
あ!キハ(Akiha観光案内所+新津鉄道資料館サテライトていしゃば)
新潟市秋葉区新津本町1-1 JR新津駅東口駅舎内
tel.080-7089-1679
9:30~17:00(レンタサイクルは9:30~16:30)
レンタル料:無料(協力金:100円程度)
火曜定休
※7/20~9/10、10/1~11/30は無休。12月は5、6、12、13日のみ営業。1~2月は休業。3月は土日祝のみ営業。)
駐車場なし
駄菓子や昭和基地一丁目C57(しごなな)
02.大人がついつい夢中になっちゃう昭和レトロな駄菓子屋
新津駅から徒歩約3分、新津本町中央公園(通称C57公園)の目の前。
そこには昭和にタイムスリップしたかのような駄菓子屋さんがあります。
「まちなかに子どもが集まれる場所を作ろう」とオープンして10年。今では子どものみならず、大人が童心に帰って楽しめるお店として、年間約5万5千人が訪れる名物スポットになっています。
店名の「C57(しごなな)」は、SL(C57-180)から名付けられたのだとか。
さすが「鉄道のまち」ですね。
店内に入ると、ぎっしりと並んだなつかしい駄菓子に驚かされます。そのラインナップはなんと360種類を超え、県内でもここまでの品揃えはなかなかないのだそう。
人気は、『タラタラしてんじゃね~よ』『モロッコヨーグル』『ヤングドーナツ』『ダイヤモンドリングキャンディ』『うまい棒』『ポテトフライ』。
幼い頃によく食べた懐かしいお菓子から、初めて見るようなお菓子まで揃っているので、カゴいっぱいに大人買いしたくなります。
飲食スペースでは揚げたての『あげパン』や『チキンラーメン』などを食べることができ、なかでも昔懐かしい『昭和の学校給食セット』(600円税込)はソフトめん、あげパン、ハムカツがセットになった人気メニューです。
奥には昭和のゲーム機や、茶の間のような小上がり、学校机を並べたイートインスペースがあるので、駄菓子を買うだけでなく、グルメもこちらで味わってみてください。
レトロな雰囲気のなかで過ごせば、なつかしい記憶がよみがえるかもしれません。
INFORMATION
駄菓子や昭和基地一丁目C57(しごなな)
新潟市秋葉区新津本町1-5-8
tel.0250-25-3457
11:00~18:00(土日祝は10:00~)
※給食、めん類の注文は~17:00、その他飲食は~17:30
火曜定休(祝日は営業)
席数25
駐車場なし
やまいし果物店
03.果物屋さんのフレッシュジュースを散策のお供に
新津駅から徒歩約8分。「にいつ鉄道商店街」にある「やまいし果物店」は、完熟フルーツを取り扱う果物専門店。
道行く人の目を引く、ズラーっと並んだポップが飾られた店先には、色鮮やかなフルーツが陳列。吟味された本当においしいフルーツを目当てに、多くの常連さんたちに愛されています。
近頃、「より気軽にフルーツを楽しんでもらえるように」と、カットフルーツや旬の果物を使ったフルーツサンド、生ジュースの提供をスタート。
なかでも人気なのが、オレンジやグレープフルーツをそのまま器にした『カジュッタ生ジュース』。オレンジは250円、グレープフルーツは400円(税抜)。
注文が入るたび、芯を抜き、専用機械で果汁を搾って作っているので、まるでフルーツをそのまま飲んでいるよう!
明るい笑顔が素敵な代表の石月さん。「作りたては果肉が空気に触れることがないので、酵素やビタミンがたっぷりでおいしいですよ」。
抜群のビジュアルも手伝い、今や商店街の名物的存在になっている『カジュッタジュース』。
「にいつ鉄道商店街」散策のお供に、フルーツ本来の甘みを楽しめる最高にフレッシュな果汁100%ジュースはいかがでしょうか?
INFORMATION
やまいし果物店
新潟市秋葉区新津本町3-3-28
tel.0250-23-0397
9:00~18:30
不定休
駐車場なし
やまいし果物店HP https://www.fruit-yamaishi.com/
株式会社三新軒
04.新潟の駅弁と言えばこれ!「雪だるま弁当」
新津駅から徒歩3分の「三新軒」は新津地区の駅弁屋さん。昭和3年の創業以来、県産コシヒカリをはじめ、地場の食材にこだわった駅弁を製造しています。
なかでも一番人気は『雪だるま弁当』(1,080円税込)。
昭和62年の登場以来、そのキュートなルックスで人気を博し、今や新潟の駅弁と言えば『雪だるま弁当』と言っても過言ではないほどの、名物駅弁になっています。
雪国である新潟らしい雪だるまを模した容器に目を奪われますが、飽きのこないおかずも親しまれている理由のひとつです。
フタを開けると、鶏そぼろや鶏の照り焼き、ミートボールなどのおかずがギュウギュウに乗っけられていて、ボリュームも◎。
実は、カラーバリエーションもこんなに豊富。中身はどれも同じですが、定番のホワイト、オレンジ、ブルー、ピンク、グリーンと5色展開! レアな『鉄弁』(1,150円税込)は、鉄道をイメージしたブラックカラーの容器で、タレカツや新潟和牛などが盛り付けられています。
雪だるまの顔パーツは可動式になっていて、表情を自由に変えることができたり、食べ終わった後は貯金箱になるなど、遊び心も満点(笑)。
駅弁味の陣2014で郷土賞を受賞した『焼漬鮭ほぐし弁当』(1,130円税込)はリピーターの多い人気駅弁です。そのほかにも、6~7種類ほどの駅弁を製造販売しています。
こちらでお弁当を購入する際は、事前に電話予約するのがオススメ。
『雪だるま弁当』のカラー指定もOKとのことなので、お好きなカラーを伝えてください。
「三新軒」の駅弁はJR新潟駅構内でも購入することができ、SLばんえつ物語号の発車時に限り、新津駅ホームでの立ち売り販売も行なわれます。
自分で食べるのはもちろん、お土産としてもぜひ利用してみてください。
INFORMATION
株式会社三新軒
新潟市秋葉区新津本町1-2-43
※駅弁は階段を上って2F、事務所で受取可能
tel.0250-22-1111
9:00~16:00
無休
駐車場なし
三新軒HP http://www.ekiben.or.jp/sanshinken/
新潟市新津鉄道資料館
05.新津地区にいきづく鉄道文化を感じる
先ほど紹介した「あ!キハ」のレンタサイクルを利用して新津駅東口から約10分。
「新潟市新津鉄道資料館」は、鉄道のあらゆる分野を網羅した資料館です。
館内には「鉄道のまち」として栄えた新津地区の時代の移り変わりを物語るさまざまな資料を保存し、公開しています。
映像や模型などを通して、新津地区と鉄道のかかわり、鉄道の仕組みや歴史などを知ることができます。
人気の電車運転シミュレータでは運転士気分が味わえるほか、旧国鉄時代の貴重なコレクションなどが公開され、見ることができます。
細部まで丁寧に造られた鉄道模型は長い時間眺めていたくなります。
屋外には、2013年まで東北・上越新幹線で使われていた200系新幹線、日本の旅客用蒸気機関車を代表するC57形蒸気機関車など全7両の実物車両が展示されています。
まさに「鉄道のまち」を象徴するにふさわしく、鉄道好きな方はもちろん、誰でも楽しめる「新潟市新津鉄道資料館」。
鉄道にかかわった人々の想いや、新津のまちにいきづく鉄道文化を感じることのできる施設です。
INFORMATION
新潟市新津鉄道資料館
秋葉区新津東町2-5-6
tel.0250-24-5700
9:30~17:00(入館は16:30まで)
火曜休館
観覧料:大人300円、高校・大学生200円、小・中学生100円(土日祝は中学生以下無料)
駐車場100台(共有)
新潟市新津鉄道資料館HP http://www.ncnrm.com/
秋葉硝子
06.伝統の技を守り続ける工房でガラス製作体験!
レンタサイクルを利用して新津駅東口から約20分。
新津地区は昭和の頃、県内随一のガラスの産地だったって知っていましたか?
その理由は、石油や天然ガスが産出され、燃料を得やすい地の利があったこと。
「秋葉硝子(がらす)」がある秋葉山のふもとには、かつて20軒に及ぶガラス工場がありました。
しかし、時代の移り変わりとともにガラス工場は次々に閉業へ。
そんな中、伝統的なガラス技術の継承と、この地ならではの商品の生産を目的として2016年に立ち上げられた、工房兼ショップが「秋葉硝子」です。
代表の照井さんは40年以上もガラス作りに携わってきた熟練の職人さん。
職人の感覚が出来を左右する”吹きガラス”という技法は、熱したガラスを宙吹きし、くるくる回しながら瞬時に形を整えていく作業。
見る角度で形や色合いが変化する繊細な美しさが魅力です。
当時使われていた巨大な窯の残る、歴史を感じる工房は常時開放。
職人さんの作業の様子を気軽に見学することができます。
工房内に併設され、奥様の清子さんが代表を務める「アトリエ三春」では、冷えた色ガラスをカットして組み合わせ、電気炉で焼成して食器やアクセサリーなどを作る、“フュージング”という技法を用いた製作を行なっています。こちらはカラフルさとデザイン性の高さが魅力です。
「アトリエ三春」では“フュージング”を用いた、ガラス皿や箸置きの製作体験を受け付けています。
さまざまな好きな色のガラスパーツを組み合わせて、オリジナルデザインの箸置き(2個)を作ることができます。体験は要予約。料金は1,650円(税込)、所要時間約60分。
体験のあとは、工房で作られた製品を展示販売するショールームへ。
グラスやお皿、照明などの美しいガラス製品が並びます。
新津地区のガラス工芸の技術を今に伝える「秋葉硝子」。機械による大量生産ではなく、汗をかきながらの職人の手しごとから生まれるガラス作品に触れれば、ここならではの特別な思い出になるでしょう。
INFORMATION
秋葉硝子
新潟市秋葉区草水町2-12-32
tel.0250-47-8402
10:00~17:00
水曜定休、ほか休業あり
駐車場30台
※体験は要予約。
秋葉硝子HP http://akiha-gbw.com/
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