#自然 #アクティビティ #花 #ランチ #直売所

新潟南口からバスで15分ほど。新潟市中央区南部の市街地に位置する鳥屋野潟は、北区にある福島潟に次いで市内で2番目に大きな潟。
新潟市の中心部にもかかわらず180種にも及ぶ鳥類が生息し、冬には4,000羽を超える白鳥が飛来。周辺の公園などにもたくさんの動植物が生息していて、都会の中にあるビオトープとして、近年その存在価値に注目が高まっているエリアです。

旅の行程

  • 01. カヤック・板合わせ体験
  • 02. レンタサイクル体験(WEST新潟店)
  • 03. ネイチャートリップ(新潟県立鳥屋野潟公園)
  • 04. いくとぴあ食花/キラキラマーケット
  • 05. カーブドッチとやの

カヤック・板合わせ体験

01.鳥屋野潟の歴史を感じながら漕ぎ出そう

新潟市民の憩いの場として愛されているものの、観光スポットとしてはこれからに期待がかかる鳥屋野潟。
思い切ってカヤックに乗って漕ぎ出せば目に入ってくる風景もまるで変わってきます。風の音、鳥の羽ばたき、すぐ近くでフナがジャンプする音。自然界のさまざまな音を聞くことができるのです。揺れる緑の中を進んでいくと気分はまさに探検のようです。

かつて鳥屋野潟では漁業が行われ、潟周辺は低湿地でありながら農業も盛んでした。潟の水が飲み水として使われ、近くで暮らす人たちにとって、鳥屋野潟は必要不可欠なものだったのです。
しかし、1970年代になり周辺地域が市街地化していくと、潟には生活・工業排水が増加。ゴミの投棄も増えていき、かつての潟の姿は消えてしまいました。

そんな状態になった鳥屋野潟を救ったのも、やはりそこに暮らす人たちでした。ゴミ拾いから始まった小さな活動はやがて大きな輪になっていきます。隣接する公園の整備も進み、本来持っていた生命力を回復させ、水質も大きく改善されました。その後、周辺の民間企業や行政、そして市民が一体となり潟のよさを伝え、潟で繋がるコミュニティを形成。鳥屋野潟は少しずつ本来の自然と人が共存する場所として、見直され始めたのです。

取り組みのひとつとして、月に一度行われているローカルマーケット『潟マルシェ』では、カヤックや板合わせ舟(漁師が使う木舟)の乗船体験ができます。
こうしたアクティビティを通して、その土地の歴史や価値観を感じるのも旅のスタイル。人の生き方、考え方、暮らし方を感じながら、オールを手に漕ぎ出してみてください。

INFORMATION

※カヤック・板合わせ体験は『潟マルシェ』のイベント開催時等で体験可能です。
開催情報 Peatix「TOYANOGATA」
https://toyanogata.peatix.com/


レンタサイクル体験(WEST新潟店)

02.自転車で潟の風を感じながら散策を

もっと気軽に鳥屋野潟の風を感じたい――天気がよければ自転車で潟の周辺をサイクリングするのも楽しみ方のひとつ。訪れたのは県内に4店舗を構えるアウトドア専門店「WEST新潟店」。店内にはテントなどのアウトドアギアや人気ブランドのアパレル商品が所狭しと並んでいます。

「WEST新潟店」が提供しているレンタサイクルサービス「TOYANOGATA BICYCLE」(3時間500円~)なら、鳥屋野潟の自然や風景、周辺のスポットを自転車で巡ることができます。

いざ、出発。ペダルをこぎ出すと目に入ってくるのはどこまでも続く桜並木です。鳥屋野潟沿いには約1,000本の桜の木があり、春には潟周辺を華やかに彩ってくれます。

自転車で走るといつもとは違った発見があります。道端に咲く花、野鳥のさえずり、キラキラ輝く湖面――
クルマでは見落としてしまうおしゃれなカフェを発見したり。肌に感じる穏やかな風と澄んだ空気が、ここでしか味わえない旅の時間を演出してくれるのです。

INFORMATION

WEST新潟店
新潟市中央区神道寺南2-3-26 tel.025-241-8800
11:30~19:30(土・日曜、祝日は10:30~18:30)
火曜定休 駐車場40台
WEST新潟店HP https://www.west-shop.co.jp/
※レンタサイクルは予約不要。ただし、台数に限りがあるため上記に電話にて事前予約がベター。


ネイチャートリップ(新潟県立鳥屋野潟公園)

03.潟に暮らす動物や植物に触れる

「鳥屋野潟公園」は自然豊かな潟の周辺に広がる大きな公園です。園内にはさまざまな植物や生物が住んでいるため、ゆっくりと散策すれば、その季節ごとの生き物たちに出会うことができます。

春にはお花見、夏は昆虫探しや水遊び、秋は紅葉、冬は白鳥観察など四季折々の自然を楽しむことができ、市民からはオアシスとして親しまれています。

園内で5~10月に月1回行われるローカルマーケット『潟マルシェ』の際に、鳥屋野潟の魅力を知ることのできるイベントとして人気を集めているのが「ネイチャートリップ」。鳥屋野潟の豊かな自然を五感で楽しめる探検イベントです。

「ネイチャートリップ」のインストラクターを務める浅野さんによるガイドのもと、公園内を散策し、出会った生き物たちを観察していきます。
「ハクモクレンは花もきれいですが、枝がすごくいい香りなんですよ」と浅野さん。剪定した枝の匂いをかいでみると確かに癒される香りがする! その後もレンギョウ、ヒメオドリコソウ、ユキヤナギを見つけたり、モグラの巣に遭遇したり。「キレイだな~」と何気なく眺めていた花も、ガイドさんの解説を聞いて実際に触ってみることでどんどん興味が湧いてきます。「自然は日々変化していくので、毎日新しい発見があります」と浅野さん。

INFORMATION

新潟県立鳥屋野潟公園
新潟市中央区鐘木451 tel.025-284-4720(鐘木インフォメーションセンター)
駐車場約250台
新潟県立鳥屋野潟公園HP https://www.toyanogata-park.com/
※ネイチャートリップは潟マルシェのイベント開催時等で体験可能です。
開催情報 Peatix「TOYANOGATA」
https://toyanogata.peatix.com/


いくとぴあ食花/キラキラマーケット

04.ジェラートでひと息。おみやげも豊富なマーケット

鳥屋野潟のほとりに位置する「いくとぴあ食花」は新潟市が誇る“食と花”をメインテーマに、子どもから大人までさまざまな体験と交流ができる複合施設です。
広い敷地内には、四季折々の花や緑を楽しめる「キラキラガーデン」や、アルパカやヤギなどの動物と触れ合える「動物ふれあいセンター」などがあります。

その中のひとつ、JA新潟市の直売所である「キラキラマーケット」は、地元の農家さんが育てた農産物や加工品をはじめ、おみやげからお花まで新潟を存分に感じる商品が揃う農産物直売所です。

広い店内には新鮮な野菜をはじめとした農産物や加工品がズラリ。旬の時期には女池菜や鳥屋野潟で水耕栽培された空心菜なども並ぶそうです。新潟ならではの米菓など、おみやげにしたくなる商品も充実。その土地ならではのスーパーや市場に行けばその土地の食文化が分かる! これは旅の鉄則ですよね。

また、店内ではオリジナルのジェラートが味わえます。新潟県の特産イチゴ『越後姫(季節限定)』、五泉市で栽培された『アロニアベリー』など、素材の味をいかしたジェラートを美しい花が咲き乱れるガーデンを眺めながら食べましょう。

INFORMATION

いくとぴあ食花/キラキラマーケット
新潟市中央区清五郎336 tel.025-384-8487
10:00~18:00
第2火曜定休 駐車場540台
いくとぴあ食花HP http://www.ikutopia.com/
キラキラマーケットHP https://kirakiramarket.com/


カーブドッチとやの

05.開放的な空間でプチ贅沢なランチをいただく

このエリアでのランチに推薦したいのが、ベーカリーレストラン「カーブドッチとやの」。
お店はインテリア家具やファッション、ライフスタイル雑貨など個性的なテナントが並ぶ複合型ショップ「S.H.S鳥屋野店」の中にあります。

「カーブドッチとやの」は日本海からほど近い角田山の麓にある「カーブドッチワイナリー」の直営レストラン。ここでは焼きたてのパンをメインにしてスタイルにこだわらないメニューを提供しています。

お昼は『シェアランチ』(2,000円・税抜)がおすすめです。お肉料理とパスタが楽しめるメイン料理は大皿で提供されるので、友人や恋人とシェアして食べるのにぴったり! 料理に使う野菜は新潟産のものが多く、天然酵母を使用した食事パンも自慢の一品。しっとり食感で風味が豊か! 窯から取り出したばかりの焼きたてパンをサーブしてくれます。おかわり自由なのも嬉しいサービス。

レストランで提供されるパンは店内で販売もしているので、お気に入りのパンをぜひおみやげに。そのほか、カーブドッチのワインやハム・ソーセージなども揃っています。高い天井と大きな窓が印象的な店内で、新潟ならではの食を堪能して素敵な時間を過ごしてみてください。

INFORMATION

カーブドッチとやの
新潟市中央区女池南3-5-10 S.H.S鳥屋野店内 tel.025-285-6444
レストラン11:00~LO14:30(土・日曜、祝日は11:00~LO15:00/17:00~LO19:30)
物販10:30~18:00(土・日曜、祝日は~19:00)
不定休 席数70 駐車場80台(共有)
カーブドッチワイナリーHP http://www.docci.com/


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