まちあるき #商店街 #猫 #新潟の食 #酒蔵見学

新潟駅のほど近くに位置しながら下町風情たっぷりの沼垂(ぬったり)地区。
レトロなまちなみを残しながらリノベーションした長屋の商店街など、思わず写真を撮りたくなるノスタルジックなスポットがたくさんあります。
かつては、栗ノ木川(現在の栗ノ木バイパスの場所)が流れており、船で物資や食料の運搬が行ないやすかったことから交易の場所として栄え、酒や味噌などの醸造所も多くあったそう。現在も100年以上続く酒蔵や味噌蔵、新潟らしい素材を使ってビールを醸すブルワリーなどが、発酵食文化を守り続けています。

新潟駅から沼垂地区へのアクセスはゆっくりと約20分ほど歩いていくこともできますが、新潟駅すぐそばの石宮公園地下自転車駐車場から利用できる「にいがたレンタサイクル」がおすすめ。自転車なら約7分の距離です。沼垂地区についたら「今代司酒造」がサイクルステーションになっています。お酒を楽しまれる方はそこで返却しましょう。

INFORMATION

にいがたレンタサイクル 石宮公園地下自転車駐車場
新潟市中央区弁天1-1-20
tel.025-249-1480
9:30~19:00(一部のステーションは除く)
レンタル料:6時間まで300円(税込)
※初回は会員カード発行料として別途200円(税込)
※道路交通法では、酒気を帯びて自転車を運転してはいけない旨が定められています。飲酒後の使用はやめましょう。
にいがたレンタサイクルHP https://ssl.niigata-furumachi.jp/rentacycle/

旅の行程

  • 01. 酒蔵見学で沼垂の発酵文化に触れる
  • 02. 手仕事が生む個性豊かな沼垂ビールを飲み比べ
  • 03. ノスタルジックな「沼垂テラス商店街」を散策しよう
  • 04. 寺町通りで「真善寺足ツボ増益寿命ロード」体験
  • 05. 家庭的な雰囲気と味が愛される名酒場で旅の締めくくりを

今代司酒造

01.酒蔵見学で沼垂の発酵文化に触れる

都会的な駅前とは雰囲気のちょっと違う、どこかのんびりとした空気が漂う沼垂(ぬったり)地区に着きました。

「今代司(いまよつかさ)酒造」の創業は1767年。その昔、まちの真ん中を流れていた運河・栗ノ木川によって酒の原料や製品の運搬に便利だったことから、沼垂地区に蔵が構えられました。
古くから酒造りをしていて、全国的に見ても珍しい、アルコール添加を一切行なわない全量純米仕込みの酒蔵です。
今代司(いまよつかさ)という名前は、「今の時代を司る」という意味だそう。伝統を大切にすると同時に、新しいコンセプトやデザインにもこだわっています。

「今代司酒造」では、日本酒の魅力や文化を伝える役割を果たしたいとの想いで酒蔵見学を開催。案内人の話を聞きながら、江戸・明治時代に建てられた趣ある蔵の中を歩きます。お酒がどうやって造られるかはもちろん、新潟や沼垂地区の歴史も学ぶことができます。

通路の両脇にタンクがズラリと並ぶ仕込み蔵はひんやりとした空気です。
趣ある蔵の雰囲気や道具からは長い歴史を感じられ、ワクワクします。

試飲コーナーには10種類以上の純米酒やノンアルコールドリンクを用意。お酒ごとの特徴や、そこに込められた蔵人の気持ちを聞きながら味わえるのはここでしかできない貴重な体験です。

見学の後はショッピングを。デザイン性の高さで国内外から注目されるお酒『錦鯉』など、お土産や贈答品にピッタリな商品が揃います。

今の時代に合った地酒の魅力や楽しみ方を表現している「今代司酒造」。
オープンな雰囲気なのでふらっと立ち寄ってみてください。

INFORMATION

今代司酒造
新潟市中央区鏡が岡1-1
tel.025-245-0325
9:00~17:00(酒蔵見学は9:00から1時間刻みで実施。)
無休 見学料無料
駐車場30台
※酒蔵見学は1~7名であれば予約不要。所要時間約30分。
※酒蔵見学は当面の間、新型コロナウイルス感染防止のため13:00~17:00の間30分刻みで実施(土日祝日は9:00~17:00)。要予約。
今代司酒HP http://imayotsukasa.co.jp/

「今代司酒造」から約5分歩けば、昔ながらの製法で味噌造りを行なう明治38年創業の越後味噌の老舗「峰村醸造」があります。
明治・大正時代の土蔵で、味噌や味噌漬け、発酵・醸造の技術をいかしてうまみを引き出した出汁やポン酢などの調味料を製造・販売しています。

INFORMATION

峰村醸造 直売店
新潟市中央区明石2-3-44
tel.025-250-5280
10:00~17:00
年末年始
駐車場8台
峰村醸造HP http://www.minemurashouten.com/


発酵の町 沼垂ビール

02.手仕事が生む個性豊かな沼垂ビールを飲み比べ

「沼垂ビール」はまちなかにあるマイクロブルワリー。
小ロット、手づくりにこだわって生産。ビール造りを通じて、新潟の「食」の豊かさを追求しています。

沼垂ビールの特徴は、副原料にさまざまな食材を使って仕込んでいること。県内産のコシヒカリやル レクチエ、ソバの実を焙煎したものなど、新潟の食材を使ったビールを提供しています。

代表を務める高野さんは、沼垂エリアのストーリープロジェクトリーダーでもあります。沼垂地区で生まれ育ち、上京後、人生の最後は生まれ故郷に貢献したいと2014年にUターンし、沼垂地区でクラフトビールの醸造を始めました。

高野さんのイチオシは『新潟オールドデイズ』(330ml 605円税込)。ノルウェー由来の酵母を用いたホップの重厚な苦み、ローストした麦芽のやわらかな後味が堪能できます。

季節とともに登場するさまざまな沼垂ビールを味わいたいなら、直営のビアパブへ。常時12種類のクラフトビールが楽しめますが、まずは異なる3つのスタイルのビールが楽しめる『飲み比べお得セット』(864円税込)のオーダーがおすすめです。

「沼垂ビール」は8月に移転オープン。町屋をリノベーションしたビアパブは「コミュニティカフェ」的な空間です。おいしいクラフトビールを片手に地域の人との交流を楽しんでみてください。

INFORMATION

発酵の町 沼垂ビール
新潟市中央区沼垂東2-9-5
tel.025-383-8720
沼垂ビアパブ17:00~21:00(土曜は13:00~、日曜は11:30~17:00)
月曜定休
席数40 駐車場4台
発酵の町 沼垂ビールHP https://nuttaribeer.co.jp/


沼垂テラス商店街

03.ノスタルジックな「沼垂テラス商店街」を散策しよう

「沼垂ビール」から徒歩約2分。旧沼垂市場のレトロな長屋を利用した「沼垂テラス商店街」は新しいまち、だけどどこか懐かしさが漂う街並み。若手店主のお店が続々とオープンし、現在では周辺のサテライト店も含めて28店舗が営業中です。
昔から愛されている青果店や飲食店、雑貨店、アクセサリーショップ、陶芸工房まで個性豊かなお店が商店街を彩っています。
市場だった頃は商品の見張り番としてネコが重宝されていたそうで「ネコのまち」でもあるのだとか。

まず訪れたのは「沼垂テラス商店街」の案内所も兼ねている「ひとつぼし雑貨店」。
県内のハンドメイド作家のアクセサリーやネコをモチーフにした雑貨などが所狭しと並んでいます。特にネコの豆皿が人気です。たまに交代で出勤してくる2匹の看板猫ちゃんに会えたらラッキー!

「ISANA(イサナ)」は、オーダー家具職人のご主人と染織家・布小物の作り手として活躍する奥様が営むカフェ&ショップ。ふたりの作品の展示・販売のほか、喫茶スペースではご主人の作ったテーブルやイスでおいしいコーヒーや『焼きプリン』(ドリンク付き 880円税込)などのスイーツが楽しめますよ。

元栄養士のオーナー・miibaさんが営む食堂「miiba(ミーバ)」は手間暇かけて仕込んだ家庭的なホッとする料理を食べられます。『みーばのおまかせ定食』(1,000 円税込)は煮物、和え物、酢の物などがバランスよく盛り付けられた日替わり定食で、近くの八百屋から仕入れた採れたての地場野菜をふんだんに使っています。
元気いっぱいなmiibaさんとカウンター越しにお喋りするのを楽しみにお店にやってくるお客さんも多数。

「沼垂テラス商店街」の近くには、北越鉄道(信越線)の終着駅として、明治31年に開業した旧沼垂駅跡も。昔の繁栄を偲ばせる鉄道の廃線跡が今も残っています。
週末には街歩きを楽しみに、県内外から多くの人が訪れる沼垂テラス商店街。
のんびりゆったり、散策してみてください。

INFORMATION

●ひとつぼし雑貨店
新潟市中央区沼垂東3-5-22
tel.025-384-4010(テラスオフィス)
9:30~18:30
日曜定休 駐車場なし

●ISANA
新潟市中央区沼垂東3-5-22
tel.080-6118-8130
10:00~18:00
火、水曜定休
席数10 駐車場なし

●miiba
新潟市中央区沼垂東3-5-18
tel.070-7790-7167
7:00~14:00
火、水曜定休
席数5 駐車場なし

沼垂テラス商店街HP https://nuttari.jp/


長久山 真善寺

04.寺町通りで「真善寺足ツボ増益寿命ロード」体験

実は沼垂地区は発酵のまち以外にも、歴史的な神社やお寺が連なる地区としての歴史もあります。
「沼垂テラス商店街」から一本裏の通りには歴史的な神社やお寺が連なっていて、「寺町通り」と呼ばれています。

そのひとつが長久山真善寺(しんぜんじ)。応安元年(1368年)に日禅上人によって創建された日蓮宗のお寺です。
江戸時代、難行苦行と言われた佐渡参拝。信徒は佐渡参拝への船待ちの際に、道中の安全を真善寺で祈願していったのだそう。
また、江戸時代の四親王家のひとつ、有栖川宮(ありすがわのみや)家の祈願所のひとつです。
そんな由緒あるお寺ですが、「沼垂地区に足を運ぶひとつのきっかけになれば」との思いで新しく斬新な取り組みを積極的に実施しています。

先駆けは、カラフルでかわいい御朱印。季節の御朱印やミニサイズなど常時3種類以上の御朱印がいただけます。お寺オリジナルのエコバックや御朱印帳も頒布。

注目は、山門をくぐって右手にある神力稲荷大明神。商売繁盛の神様として、地元の商店街の人に愛されている稲荷社ですが…参道に足ツボ!?

正式名称は「真善寺足ツボ増益寿命(ぞうやくじゅみょう)ロード」。
大小さまざまな形の石が6種類敷き詰められています。靴を脱いで、歩いてみると…激痛。前に進めない。この激痛に耐え、参拝すればきっとご利益があるでしょう。

このユニークな「真善寺足ツボ増益寿命ロード」の考案者である生川義晧(おいかわぎこう)副住職。作るのならば日本で一番痛く! と生川副住職が石をひとつひとつ選びました。
「出勤前や仕事終わり、散歩コースにといろいろな場面で立ち寄っていただき、日常的に神仏に親しんでいただきたいです」と生川さん。
険しいロードですが、ぜひ挑戦してみてくださいね! 沼垂地区に叫び声が響くかも(笑)。

INFORMATION

長久山 真善寺
新潟市中央区沼垂東3-3-52
tel.025-244-6528
拝観料:無料
駐車場15台
※御朱印の受付時間は日によって異なる(午後が多い)。対応不可日と土日祝日の対応時間は前日までにTwitterとブログでお知らせがあるので要確認。
長久山真善寺HP http://shinzenji.la.coocan.jp/


大衆割烹 大佐渡たむら

05.家庭的な雰囲気と味が愛される名酒場で旅の締めくくりを

「沼垂テラス商店街」の向かいに、昭和40年から営業を続ける沼垂地区の名酒場があります。店主の田村さんご一家を中心に営む、海鮮料理と郷土料理の店、「大衆割烹 大佐渡たむら」です。「海鮮のイメージから、父が”大佐渡”と名付けたそうです。佐渡出身だからではないんですよ」と2代目店主の田村さん。

毎日市場に足を運んで仕入れる、佐渡沖をはじめとした地物の魚介や、近郊で採れた旬の野菜をふんだんに用いた手作り料理はどれもホッとできるやさしい味わい。その日のおすすめは黒板に書かれます。

イチオシは『晩酌セット』。料理3品と日本酒大2本またはビール中ビン2本または生ビール2杯が付いて、1,560円(税込)というお手頃価格!

この店最大の醍醐味は、カウンター席でのコミュニケーション! スタッフさんも毎日のようにお店に通う常連さんもとてもフレンドリーなので、少し勇気をだしてカウンターに座ってみて。自然と楽しい会話が生まれ、ステキな思い出になること間違いなし。

温かい手作り料理、気どらない雰囲気、笑顔で迎えてくれるスタッフさんたち――。「この店は家庭の延長だね」という、常連さんの言葉に納得です。
誰もが虜になるアットホーム感をぜひ、味わってください。

INFORMATION

大衆割烹 大佐渡たむら
tel.025-245-6789
16:30~22:30(金、土曜は~23:30)
日曜、第1・3日曜の翌月曜定休
席数90 駐車場5台


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