新潟のソウルフード。タレかつ丼の元祖「とんかつ太郎」

「かつ丼」というと、どのようなものを思い浮かべるでしょうか。新潟では、ごはんの上に、タレをたっぷりつけたカツレツが乗った、シンプルな「タレかつ丼」が広く親しまれています。県外にも「新潟の味」「新潟のソウルフード」として知られるようになりました。その元祖が、古町にある「とんかつ太郎」です。第13代にいがた観光親善大使の村山さんとお邪魔してみました。

「とんかつ太郎」があるのは、古町6番町。新潟交通「古町」停留所から徒歩約3分。青い看板と、レンガ調の外装が目印です。ランチタイムには、お店の前に長い行列ができることも!売り切れ次第終了なので、開店時刻に合わせて訪れるのがおすすめです。

はじめて訪れるなら、まずはこれ!とんかつ太郎の1番人気メニュー「かつ丼(1,120円)」です。

豚肉は、厳選された国産豚モモ肉を使用。それを粒の細かいパン粉で包み、100%のピュアラードで揚げていきます。

揚げたあとは、秘伝の醤油タレにサッとくぐらせて、、、

ごはんの上に乗せたら完成!

アツアツ、サクサクの国産豚モモ肉がごはんの上に5枚乗った、元祖タレかつ丼です。「豚肉をパン粉で包み、ラードで揚げる」ー。作り方もシンプルですが、真似のできない老舗の技が詰まった逸品です。

アツアツのうちに、いただきます!

おいしい〜!サクサクのカツに醤油タレがよく染み込んでいます!濃いめの味付けかと思いきや、やさしい味わいにびっくり。おいしいだけでなく、とても食べやすい!

食べやすさの秘密は、この絶妙な厚さにありました。きめ細かいパン粉でまぶし、サッと揚げることで、サクサク感とジューシー感が見事に両立!くわえて、脂身が少なく、赤身の多い良質な豚モモ肉を使うことで、やわらかな味わいに仕上がっています。

独特の甘辛さと芳醇な風味を感じさせるタレは、昭和30年代から継ぎ足しで受け継がれてきた、まさにとんかつ太郎だけの味です。

醤油タレの相性がいいのは、かつだけではありません。ごはんにまでたっぷりとしっかり染み込んでいます。ごはんは新潟県産コシヒカリを使用。ふっくらとしたごはんとの相性もまた抜群なのです。

とんかつ太郎が誕生したのは昭和初期のこと。当時の新潟市中心部には大小の堀が張り巡らされ、その周囲には、さまざまな屋台店が軒を連ねていました。とんかつ太郎も、そのうちのひとつ。

開発したのは、初代店主の小松道太郎さん。当時モダンな洋食として人気だったカツレツを醤油タレにつけ、ご飯の上に乗せて提供したところ、たちまち大好評に。港町として外に開かれ、人やモノの流れが盛んだった新潟ならではの料理ともいえます。

現在お店を切り盛りするのは、3代目店主の小松寿雄さん。先代、先先代から受け継いだ伝統の味を大切に守ってきました。いっぽうで、フレンチレストランで腕を振るってきた経験も生かし、時代に合わせた料理づくりを心がけているのだそう。

かつ丼だけでなく、サイドメニューも好評です。こちらは、隠れた人気メニューのポテトサラダ。マイルドな味わいで、かつ丼と一緒にいただくのもオススメです!

ガッツリと食べたい方は、こちらをぜひ!「特製かつ丼(1,380円)」は、カツがなんと7枚も乗った圧巻のひと品。ごはんの下にもカツが敷き詰められたボリューム満点の2重かつ丼です。

かつ丼のほか、トンカツ定食、エビフライ定食などの定食メニューや、かつカレーなどもあります。ぜひ一度、訪れてみてください!

※記事内の価格表記は2023年2月現在の価格です。


INFORMATION

とんかつ太郎

所在地 : 新潟市中央区古町6番町973番地
アクセス : 【車】「新潟駅」より約10分
駐車場 : なし(周辺の駐車場をご利用ください)
電話 : 025-222-0097
営業時間 : 11時30分~14時30分 / 17時~19時30分 ※売り切れ次第終了
定休日 : 水曜日、木曜日
HP : https://www.tonkatsutaro.com

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