レトロで温かい空間に癒される 新潟市で愛される銭湯4選

町中にありながら、非日常的なひとときを体験させてくれる「銭湯」。時代とともに店舗数は減少しましたが、店主やスタッフの情熱は健在。人情あふれる店主やアットホームな雰囲気は、新潟の銭湯ならではの魅力になっています。現在新潟市にあるのは12軒。近年では2024年に2軒の銭湯が復活するなどアツいニュースも話題です。今回はその中から第15代にいがた観光親善大使の丸田さんと新潟駅から歩いていける2軒と注目の2軒を紹介します。
目次
朝日湯
「90年以上の歴史と遊び心が融合する市街地のオアシス」

新潟駅から徒歩約7分、市街地にある朝日湯は1932年創業の歴史ある銭湯。



レトロで落ち着く雰囲気に、ついゆっくりしたくなります。
創業当時から変わらない店内に、気分は昭和にタイムスリップ。待合室にはソファーやマッサージチェアがあり、店主がコレクションしたおもちゃや絵画、フィギュアを眺めながらくつろぐことができます。男湯には漫画が山積みに。通いたくなる楽しさです。


新潟地震の際に改装された浴場は男湯、女湯ともに開放感あふれる空間。天然ラジウム鉱石を使用した温泉は新潟で唯一。芯から温まりやすいだけでなく、冷めにくく美容効果も期待できます。毎週土曜日にはハーブ湯や漢方風呂などの薬湯を楽しめるほか、お店イチオシのクラフトコーラ「イヨシコーラ」を感じる香り豊かな「イヨシコーラの湯」という遊び心あふれるお風呂も話題です。男湯からは、映画「テルマエ・ロマエ」の壁画を手がけた、銭湯絵師丸山清人氏作の迫力ある富士山の絵を眺められます。

アメニティも充実しており、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、洗顔フォームがすべて無料。タオルをレンタルできるので観光の途中で立ち寄れるのも嬉しいポイント。新潟市で活躍するデザイナーが手がけたオリジナルグッズのタオルも必見です。


朝日湯の魅力の一つが、新潟市の銭湯を巻き込んだ斬新な取り組み。2023年に発売したトレーディングカードや番台スタッフとトランプで勝負をするイベント、独自のブロマイドカードなど、新潟市、新潟県の浴場組合理事長で、”朝日湯のキング”こと店主のKAZUさんが主体となっておこなう企画は、新潟市の銭湯業界でも注目を集めています。


今回は特別に丸田さんもゲームに挑戦。独自のルールで2回勝てばドリンクまたはトレーディングカードをゲットできるそう。

白熱の戦いの末、丸田大使はクラフトコーラ「イヨシコーラ」をゲット。今後も新潟市内の銭湯と一緒にイベントを開催予定。SNSなどで最新情報をチェックしてください。
INFORMATION
朝日湯
所在地 : | 〒950-0903 新潟県新潟市中央区春日町10-18 |
アクセス : | 【徒歩】新潟駅から約7分【車】新潟駅から約5分 |
電話 : | 025-244-7445 |
営業時間 : | 14時30分~22時 |
定休日 : | 月曜日 |
X : | https://x.com/niigata_sento |
みどり湯
「新潟駅から徒歩約5分。深夜まで入れる老舗の銭湯」

みどり湯は1957年創業から新潟駅南口で市民に愛される老舗の銭湯。新潟駅南口から徒歩約5分とアクセスがよく、飲食店が並ぶけやき通りから一本通りを入った場所にあります。

浴場には円形の浴槽と横になりながら入れる浅い寝風呂があり、浴槽によって温度が変わります。女湯には漢方薬を入れた熱めの「薬湯」があるのも特徴の一つ。

壁面に描かれた魚のモザイク画を眺めながらゆっくり入れば、癒されること間違いありません。

銭湯としては大きく余裕のある作りの低温のミストサウナも完備。水風呂の代わりに水シャワーを浴びられるのは嬉しいポイント。浴室内のボディーソープとリンスインシャンプーを無料で使えるだけでなく、フェイスタオルは無料、バスタオルは80円で借りられるので手ぶらで立ち寄れます。23時まで開いているので観光の帰りに、周辺のけやき通りには魅力的な飲食店も多く、銭湯の後は食事を楽しむのもおすすめです。
INFORMATION
みどり湯
所在地 : | 〒950-0916 新潟県新潟市中央区米山2丁目8-1 |
アクセス : | 【徒歩】新潟駅から約5分【車】新潟駅から約1分 |
電話 : | 025-244-4613 |
営業時間 : | 14時~23時 |
定休日 : | 月曜日 |
X : | https://x.com/midoriyu_1010 |
旭湯
「銭湯好きの店主が実現させたこだわりの空間」
新潟市では2024年に2軒の銭湯が復活。その一つが新潟市西区にある「旭湯」です。創業は1916年。惜しまれつつも休業した後、現在の店主稲森さんが承継しました。

「銭湯に行ったことのない若い世代のお客さんに入口として使ってほしい」という想いが込められた旭湯には、週3~4回は銭湯と温泉に通うという銭湯好きの稲森さんのこだわりが散りばめられています。


浴槽は修繕が必要だったため全面改装されましたが、脱衣場は床や下駄箱、番台などは当時の趣が残っています。浴槽は浅め。壁に使われた木材の香りとお湯の綺麗さでくつろげる空間になっています。またシャワーの水圧は他の温泉や大型銭湯と比べて高くなっているので、普段、銭湯のカランを使う人には驚かれるそう。

暑さにこだわったオートロウリュ付きのドライサウナはサウナー必見のスポット。日本刀のようにアチアチに熱して、表面だけジュッと冷やすという整い方を体験できます。屋根付きの外気浴スペースでは、雨の日は雨音が風情を醸し出す場面も。
古き良き銭湯の魅力を残しつつ、銭湯と温泉の魅力を知り尽くす店主によって、さらに快適な空間に進化した旭湯。銭湯やサウナ好きなら訪れたい一軒です。
INFORMATION
旭湯
所在地 : | 〒950-2112 新潟県新潟市西区内野町1072-2 |
アクセス : | 【車】新潟駅から約30分【電車】新潟駅から越後線吉田行乗車、「内野駅」下車徒歩約4分 |
問い合せ : | https://www.instagram.com/asahiyu_niigata/ |
営業時間 : | 月~土曜日 17時30分~23時30分 日曜日 15時~21時 |
定休日 : | 火曜日 |
X : | https://x.com/asahiyu_uchino |
小松湯亀田
「銭湯×やきとりに癒される新感覚銭湯」


1953年創業の小松湯亀田は江南区唯一の銭湯。2022年に休業後、店主の森山さんが継承し2024年に復活しました。暖簾をくぐると番頭を務める看板娘の百香さんがお出迎え。浴場の一部、サウナなど改装を必要とした場所以外は、創業から変わらない空間になっています。タオルやシャンプーの販売もあり、ドライヤーは無料で使用可能。観光客でも立ち寄りやすい銭湯です。

富士山が描かれた壁画の前には浴槽が2つ。木を燃料にした昔ながらの焚き方で、お湯は柔らかな質感が特徴です。熱めの温度設定のため、お好みで水を足して調整可能。体に優しい低温湿式サウナも完備。定期的に補充される湿度と木の香りに癒される空間になっています。

お風呂上がりは銭湯定番、瓶に入った牛乳をチェック。新潟に来たら新潟市民に馴染みのある塚田牛乳がおすすめ。さっぱりとした飲み口のフルーツ牛乳やコーヒー牛乳はお風呂上がりに最適です。


小松湯亀田の特別な魅力は、併設するやきとり店。やきとり屋の店長を長年勤めた店主の森山さんが、自ら仕入れし、リーズナブルで美味しいやきとりを作っています。休憩スペースでビールや地酒と一緒に楽しめるのが嬉しいポイント。もつ煮やホルモン焼きなど、お酒が進む一品も充実しています。


お風呂上がりにできたてのやきとりと冷たいビール。幸せな時間をぜひ味わってください。やきとり屋だけの利用もできますよ。
銭湯に入って旅の疲れを癒したらやきとりとビールで休憩。新潟市の新たな癒しスポットに注目してみてくださいね。
INFORMATION
小松湯亀田
所在地 : | 〒950-0125 新潟県新潟市江南区亀田新明町2丁目6-24 |
アクセス : | 【車】新潟駅から約20分【バス】新潟駅からS95亀田・横越線京ヶ瀬営業所行乗車、「亀田上町」下車徒歩約3分 |
問い合せ : | 025-250-0666 |
営業時間 : | 10時~21時予定 |
定休日 : | 月曜日 |
X : | https://x.com/kamedakomatuyu |

新潟市在住の人には入浴料が安くなる「湯快券」を発行するなど新潟市では銭湯好きを増やす取り組みがおこなわれています。新潟市在中の人は受付で聞いてみてくださいね。
観光客も楽しめる新潟市の銭湯。訪れれば心も体も温まること間違いありません。観光のの合間のリフレッシュなどに立ち寄ってみてください。

※銭湯では、シャンプーやボディソープで洗体してから入浴するのがマナー。ルールを守って綺麗なお湯をお楽しみください。
※営業時間や定休日、価格等は令和7年2月現在のものです。変更となる場合がありますので、詳細は店舗へ直接ご確認ください。