鉄道のまち・新津の歴史を楽しく学べる「新潟市新津鉄道資料館」
信越本線や羽越本線、磐越西線が交差する鉄道の要地として栄えた新潟市秋葉区(新津)。同地には、日本海側の鉄道網の要として多くの施設が置かれ、最盛期には「勤労者の4人に1人は鉄道関係」と言われたほどでした。今でも、山手線や首都圏のJR線の車両が作られているなど鉄道のまちとして知られています。
今回はそんな新津の鉄道文化を伝える「新潟市新津鉄道資料館」を、第13代にいがた観光親善大使の高橋さんとご紹介します!
館内には、新津の歴史を語る上で欠かせない資料がたくさん!まず迎えてくれるのは、新津と鉄道の関わりを紹介するブース。長距離列車の乗車位置票やきっぷ自動販売機など、かつて新津駅で使われていた貴重な展示物が並びます。
かつての新津機関区(現新津運輸区)の模型を発見。新津駅ではSL全盛期には、旅客だけでなく貨物も多く取り扱っていました。
続いては、日本の鉄道技術に触れられるコーナーへ。蒸気機関車から新幹線まで、車両を走らせる技術を近くで見ることができます。普段乗っている時には、見ることができないパーツばかり。
大きな鼻と、車体の一部が展示されているE1系「Maxとき」は、2012年まで新潟と東京間を走っていた2階建新幹線。後継のE4系と合わせて新潟に来る時に、乗ったことがある人も多いはず!
資料館は1982年に開館後、1998年に旧新潟鉄道学園跡に移されました。そのため、施設内には訓練用の機械も残されています。
中には実際に動かせるものも。高橋さんが体験したのは、パンタグラフを動かせるコーナー。スイッチを押すと、ガチャンという大きな音が響きます。この他にも、電車運転シュミレータは年齢問わず大人気。
最後は、鉄道をめぐるエピソードを関連する展示物と一緒に紹介するコーナーへ。お召列車やトンネル、廃線になった鉄道などここでしか見ることのできない資料を見ることができます。
シゴナナや貴婦人の愛称で呼ばれるC57形蒸気機関車は、新津を語る上で欠かせない蒸気機関車。1969年に引退した後は新津で保存されていましたが、JR東日本が復活させ、「SLばんえつ物語」として再び走り始めました。
ヘッドマークや、車両点検の履歴簿など、貴重な資料が展示されています。
そんなC57をはじめ、東北・上越新幹線の開業とともに活躍した200系新幹線の実物車両が観られるのも見どころの一つ。どちらも見上げるほど大きく、車体に触れることができます。
C57は、運転台へ乗ることも。レトロな速度計や石炭を積む場所があったりと、当時の技術を近くで見ることができます。
新幹線型の顔出しパネルや、実際に駅で使用されていた駅名板などフォトスポットも発見!
物販コーナーでは、にいつ鉄道商店街とコラボした手ぬぐいやトートバッグなど、ここでしか買えないおみやげもあるので、お見逃しなく!
4〜10月には、ミニSLの運転など大人も子どもも楽しめるイベントも開催!他にも、新津駅には「あ!キハ観光案内所」があったり、町中には鉄道に関する資料なども展示されていたりするので、散策を楽しんでもよさそうです。
INFORMATION
新潟市新津鉄道資料館
所在地 : 新潟市秋葉区新津東町2丁目5番6号(新津地域学園内)
アクセス : 【車】「新潟駅」より約30分 / 【電車】「新潟駅」乗車後JR「新津駅」下車、新津駅東口よりバスで約5分
駐車場 : あり
電話 : 0250-24-5700
営業時間 : 9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休館日 : 火曜日(祝日の場合は翌日に休館)、年末年始
HP : http://www.ncnrm.com