手作り体験もできる!笹だんごの名店「田中屋本店みなと工房」

風味豊かなよもぎだんごを笹で包んだ、新潟名物「笹だんご」。かつては各家庭で作られており、旧暦の端午の節句には、田植えを終えたお祝いに食べられていました。その歴史は古く、戦国武将の上杉謙信が出陣の際に携帯食として考案したとの逸話もある銘菓です。

そんな笹だんご作りを体験できるのが、新潟市中央区にある「田中屋本店みなと工房」。昭和6年創業の老舗だんご屋「田中屋本店」が、「笹だんご作りをしたい」という観光客の声からオープンさせた体験型ショップです。今回は第12代にいがた観光親善大使の鈴木さんがレポートします。

まずは売店をチェック!

ショーケースには、だんごや大福、おにぎりなどだんご屋ならではの商品がずらり。田中屋本店では材料にこだわり、だんごやもちには国産の米を使っています。

定番の豆入福餅や、正油だんごも人気ですが、夏は涼しげな水羊かんや、あんこを葛で包んだくず桜、秋は栗大福など季節ごとの商品も並びます。常連客が多く、あっという間に売れてしまうので早めの来店がオススメですよ!

笹だんごはいくつか束ねた状態で売っていることが多いですが、田中屋本店では1つから購入できます。原材料には新潟産の米を使用。つぶあんやこしあん、手作りのきんぴらごぼう、佐渡産の海藻「あらめ」の佃煮、黒埼産の茶豆あんなど豊富な種類が揃っています。

笹だんご工場が併設しているので、ガラス越しに作っている様子も見学できます。職人が素早く、笹を巻く様子は思わず見入ってしまうはず。

田中屋本店のキャラクター・あかねちゃんがデザインされたグッズも発見しました!

商品の一部は、発送可能。旅行の途中で立ち寄っても荷物にならないのは嬉しいポイントです。

大人も子どもも楽しめる!笹だんご作りに挑戦

講座の種類は、生地から作るA講座と、笹巻きから始めるB講座、笹だんごの話が聞けるC講座から選べます。今回、鈴木さんはB講座(2,200 円)を体験することに。

材料はこちら!新潟県産のもち粉、上新粉などとよもぎ、北海道十勝産のあずきを使った自家製のつぶあん、 国産の笹とい草です。あんこは、商品によって硬さを変えていて、笹だんごに使うものは蒸したときにちょうど良い柔らかさになるよう、固めに作られています。

早速、ベテランの田中さんに教えてもらいながら笹だんご作りに挑戦!

まずは、すでに混ぜてあるよもぎもちとあんこを一口大に丸めます。大人も子どもも簡単にできる作業ですが綺麗に丸めるのは、子どもの方が上手なんだそう。

すべて丸めたら、お次はもちであんこを包んでいきます。

あんこがはみ出ないよう、しっかり包みます。食べるときに笹から外れやすいよう、だんごに米油を塗るのがポイントです。

続いて、笹とい草を巻いていきます。蒸す前に5個を1束にまとめるため、い草は1本1.3mもあるそう。

初めてだと1つ1分ほどで完成しますが、現役時代、田中さんは1分間に3個も作っていたというから驚きです。

最後に結び目を作って、出来上がり!

い草の結び方は地域によって違い、体験ではだんごの真ん中を二つに分ける横しばりを採用しています。販売している笹だんごは種類によって結び方が違うので、ぜひチェックしてみてくださいね!

100度の蒸篭で20分蒸しあげたら冷まして、完成です!

もっちりと柔らかい出来立てを食べられるのは、貴重な体験。もちろん持ち帰りもできますよ。

安心安全にこだわったオリジナルスイーツ

ここに来たら食べたいのが、ふわっときなこのソフトクリーム(店内 449円 / 持ち帰り432円)

北海道産生クリームの濃厚な味わいと京都産のきなこの香りがたまりません。凝固剤を使っていないので溶けないうちに早めに食べましょう。お好みで特製のあんこをトッピングしても(+54 円〜)。 お店は信濃川沿いにあるので、晴れていれば散歩のお供にもよさそうです。

笹だんごだけでなく、老舗の味を存分に楽しめる「田中屋本店みなと工房」。今回ご紹介した田中屋本店は、県内に、実演販売をしている直営店がいくつかあるのでそちらもチェックしてみてくださいね!


INFORMATION

田中屋本店みなと工房

所在地 : 新潟市中央区柳島町 1-2-3
アクセス : 【徒歩】「新潟駅」より約30分 / 【車】「新潟駅」万代口より約10分
駐車場 : あり
電話 : 025-225-8822
営業時間 : 9時〜18時(冬季1〜2月は9時〜17時)
定休日 : 年中無休(元旦を除く)
HP : https://www.dangoya.com

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