日本海の海の幸を堪能できる 地元民が通う寿司屋3選

日本海側に面した新潟市には、のどぐろ、寒ブリ、南蛮エビなど新潟や佐渡沖で獲れる新鮮な海の幸と、米どころ新潟ならではの美味しいお米が一度に楽しめるお寿司屋さんがたくさん。今回は地元民が通う3店舗をご紹介します。

• 鮨・割烹 丸伊
• 港すし
• 廻鮮 丸寿司

鮨・割烹 丸伊

第14代にいがた観光親善大使の山賀さんと訪れたのは、料亭や石畳が残る花街、鍋茶屋通りにある「鮨・割烹 丸伊」。今年で50周年を迎えるお寿司屋さんです。

檜の一枚板を使ったカウンターやお座敷などがある店内では、職人が握る姿を見ながらお寿司をいただけます。ネタは新潟・佐渡沖で獲れた新鮮な地魚を中心に30種以上。季節によって異なる味わいに出会えます。

おすすめは、新潟の旬の魚とトロ・ウニ・イクラを加えた特上鮨10貫セット「極み（4,400円）」。県内の寿司組合加盟店で提供されているメニューですが、各店舗によって仕入れや仕込みが違うので、お店ごとのこだわりを感じられる一皿です。丸伊では、魚を1匹仕入れていることで最適な部分をネタにしているそう。新潟ならではの南蛮えびは、濃厚な甘みを感じられるように大きなものを選んでいます。

シャリはネタの味を引き立てるため、甘み、旨味を感じる新潟県加茂七谷の契約農家が作る昔ながらの従来コシヒカリと酢は赤酢を使用。職人の技で口の中でほぐれるように握っています。

極みには通常の醤油の他に、南蛮えびを使った魚醤が付いてきます。火入れをしていないので、優しい甘さとえびの香ばしさを感じられるはず。

割烹も併設しているため、寿司以外の料理が充実しているのも特徴。のどぐろ姿焼き、南蛮海老真丈揚げなどを地酒に合わせるのもおすすめですよ。常連の声からできた巻物など遊び心のあるメニューにも注目です。

港すし

新潟のお寿司屋さんの歴史を語る上で欠かせないのが、鍋茶屋通りに店を構える「港すし」。創業は古町が日本三大花街に数えられた昭和8年。西堀通りの堀端で、屋台からの出発でした。店名は、初代が横浜で修行をした「港すし」からもらったそう。昭和11年には、現在の場所に移転し、3代続く名店になりました。常連客が多く、創業当時から愛されているお寿司屋さんです。

新潟らしい食材にこだわり、ネタはお店の近くにある本町市場で仕入れた日本海の新鮮な魚介類を使用。シャリには新潟県産のコシヒカリをブレンドした米と、酸味と甘みがバランスよい酢を使いシンプルに仕上げることで、ネタの味を際立たせます。地産地消にこだわり、醤油は新潟県産の小麦を使った郷土の実りを使っているのも特徴。ネタの仕込みと絶妙な握り加減に職人の技を感じるはずです。

一貫ずつ握ってもらえるだけでなく、「セット（2,600円〜）」の注文も可能。のどぐろの塩焼きなど新潟らしい一品料理にも注目です。お酒にもこだわっていて、希少な日本酒や岩の原ワイン、胎内高原ワイン、新潟市のワイナリー・フェルミエのワインなど新潟県産のワインと合わせることもできますよ。

個室もあり、ゆったりとくつろげるので、お寿司をつまみながらゆっくり食事を楽しめるのは嬉しいポイント。お客さん1人1人にあったサービスが心地よく長居する人も多いそう。カジュアルにお寿司をつまみたい人には本店から徒歩約15分の場所にある「港すし 市場店」もおすすめです。

廻鮮 丸寿司

新潟市内に3店舗を展開する「廻鮮 丸寿司」。美味しいお寿司とリーズナブルな価格で長年地元の人に愛されるお店です。以前は回転寿司として営業していましたが、現在は注文制になっています。

ネタは日本海の魚介を中心に、職人の厳しい目利きによって仕入れた魚を使用。あじやふなべた、山北の紅ズワイガニなど市場で仕入れた地物の魚はもちろん、全国各地から旬のネタを厳選しています。炙りもできるので、好みのネタをアレンジするなんて楽しみ方もできますよ。

シャリには新潟のコシヒカリを中心にその時期にあった米をブレンド。コクや深みを味わえる木樽で熟成した酢を使用しています。程よい力加減で握るので、口の中で解ける食感を味わえます。

丸寿司は月替わりのメニューも人気です。ネタに沿って付けられた遊び心を感じる名前のメニューはその月のおすすめの一皿。お店ごとに変わるのでHPで事前にチェックしてみてくださいね。地酒もあるので一品料理と合わせてもよさそうです。

新潟市でお寿司を食べたくなったら、地元民も通うお店に行ってみてはいかがでしょうか？
※営業時間や定休日、価格等は令和6年3月現在のものです。変更となる場合がありますので、詳細は店舗へ直接ご確認ください。