新潟のお土産といえばこれ!新潟市の笹団子屋特集

新潟のひときわ特別な、そして有名なお菓子「笹団子(ささだんご)」。笹の葉に包み、スゲなどの紐で結んだ俵形のお団子です。もともとは、下越地方のおもにハレの日や端午の節句に農村でつくられていた郷土食で、いまでは餅屋や団子屋、和菓子店などが手がける新潟土産として人気です。味も形も同じように見えて、実はまったく異なるおいしさがあるのが笹団子の奥深さ。今回は、新潟市内にある笹団子店を3店舗ご紹介します。

笹川餅屋

新潟市の中心繁華街、古町(ふるまち)エリアにある「笹川餅屋」は、新潟市で最も歴史のある笹団子店のひとつ。笹団子が「新潟名産」となった火付け役のお店としても知られています。笹団子が新潟土産として全国的に有名になったのは、1964(昭和39)年に開催された新潟国体のころ。国体開催の際に、新潟県から「新潟土産となる商品を」と依頼され、販売したのがはじまりだったそう。

創業は明治16(1886)年。ずっと大切にしてきたモットーは「ほんものの味を」。創業以来、ずっと受け継がれてきた伝統の製法を守りつつも、甘さを調整するなど、時代に合わせた笹団子づくりで幅広い世代の心を掴んでいます。お店のカウンター越しには製造風景が少しだけ見え、ほんのりと笹とヨモギのいい香りが漂ってきます。

一つひとつ手づくりで丁寧に作られた笹団子が自慢で、人気はつぶあん入り笹団子。原材料は新潟産こがねもち米やコシヒカリなど、出来る限り新潟県内産を厳選して使用しています。5個〜の袋売りのほか、つぶあんは1つから購入可能です。

ぎっしりと詰まったつぶあんのやさしい甘みと、出来たて特有のやわらかな食感がとてもおいしい!保存料・防腐剤は一切使われていないため、1日経つと少し固くなるのですが、あえてその変化を楽しむ笹団子ファンも。「ほんものの味」をぜひ一度、味わってみてください。

INFORMATION

笹川餅屋

所在地 : 新潟市中央区西堀前通4番町739
電話 : 025-222-9822
営業時間 : 8時~18時
定休日 : 不定休
駐車場 : 提携駐車場あり
HP : https://sasagawamochiya.sakura.ne.jp

田中屋本店

「田中屋本店」の笹団子は、家庭で作られていた伝統的な味わいにできるだけ近づけるよう、工夫をこらしています。人気は「つぶあん入り笹団子」。他にも、こしあん入りの笹団子や、新潟市の名産品「くろさき茶豆」を使った笹団子なども。

独自のレシピと製法で笹団子を製造しているのも特長です。使用される米は、新潟県産の最上級品質のもの。米王国・新潟のなかでも上質な米を最大限に活かすために長年培った工夫が、田中屋本店の笹団子には活かされています。

長年変わらない、かわいらしいパッケージもおなじみ。「これを見ると新潟を思い出す」という県外在住の新潟出身者も多いのだとか。お客さんから「かつて母が作った笹団子と同じ味」との感想が寄せられることが最も嬉しいとのこと。まさに「新潟の味」です。「田中屋本店みなと工房」では実演販売や作り方講座も実施しており、新潟の思い出作りにも最適です。

INFORMATION

田中屋本店 みなと工房

所在地 : 新潟市中央区柳島町1丁目2-3
電話 : 025-225-8822
営業時間 : 9時~18時
定休日 : 年中無休(元旦除く)
駐車場 : あり
HP : https://www.dangoya.com

さかたや

こちらは、江南区にある老舗菓子店「さかたや」の笹団子。赤と緑のパッケージが目印です。新潟の空の玄関口、新潟空港でも購入することができるので、見たことのある方も多いのではないでしょうか。

さかたやの笹団子は、素朴で優しい甘さが特徴です。なるべく地元の素材にこだわり、一つひとつ丁寧に手作り。味は、定番のつぶあんとこしあんの2種類から選べます。「さかたや」の笹団子づくりは、団子に餡を入れ、笹で巻いて蒸し上げる昔ながらの製法。固くなったら笹ごとレンジで温めれば、柔らかさが戻るので、お土産としてもぴったりです。

INFORMATION

越後獅子のさかたや

所在地 : 新潟市江南区大渕1631番地5
電話 : 025-276-2141
営業時間 : 9時~16時
HP : http://www.sakataya.com

今回の記事でご紹介した笹団子は、各店舗または新潟市内の一部のお土産店で購入することができます。また、新潟市内外で開催されるイベントにも出店していることがあるので、見かけたらぜひ立ち寄ってみてください。
※営業時間や定休日、価格等は令和6年3月現在のものです。変更となる場合がありますので、詳細は店舗へ直接ご確認ください。

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