新潟駅から歩いて3分!近代・現代の日本の名作が集まる美術館「敦井美術館」
新潟市中央区にある「敦井美術館」は、新潟市の実業家・敦井榮吉が収集した美術品を鑑賞できる美術館。新潟駅から徒歩約3分のビジネス街にあります。日本の近現代の絵画・工芸を中心としたコレクションは見応え抜群。今回は第14代にいがた観光親善大使の山賀さんとレポート。アート好きはもちろん、新潟駅付近で優雅な時間を過ごしたい人は必見です。
昭和58年、長年新潟のインフラを支える総合商社・敦井産業の創業60周年を記念して設立された敦井美術館。創業者・敦井榮吉が自邸に飾るため収集した約1000点と、その後に集められた作品、合わせて約1700点もの美術品を所蔵しています。1室のみの展示室では、年に4回開催される企画展に合わせ厳選された美術品が展示されます。
作品のジャンルは日本画、陶芸、洋画、彫刻、文人画、書、漆芸など。日本画では横山大観、菱田春草、速水御舟、小林古径等、日本美術院の作家の作品が多く、京都画壇の竹内栖鳳、橋本関雪、土田麦僊、村上華岳の作品も所蔵。
所蔵作品の大半を占める陶芸では、重要文化財に登録された板谷波山の作品をはじめ、富本憲吉、楠部彌弌等3巨匠の陶芸コレクションが充実。漆芸では20世堆朱楊成の彫漆作品や竹工芸の飯塚琅玕斎の花籃など、国内でも珍しいコレクションが特徴です。
毎回趣向を凝らした内容を楽しめる企画展。過去には近代日本洋画と海外作家の作品を展示する「洋画名品展」や日本美術院の巨匠たちの名品を飾る「日本美術院の名品展」などが開催されました。山賀さんが訪れた日の企画展は「花籃と花鳥図展」。近代竹工芸の第一人者、飯塚琅玕斎の作品をはじめとする花籃と、横山大観などが描く花鳥図を展示する華やかな展示会です。
敦井美術館の特徴の一つが、展示室の一角に設置されている床の間。敦井榮吉が作品を飾っていた床の間を再現しているそう。まるで敦井家の邸宅に招かれたような気分になる空間です。
展示室にはソファがあるので休憩することも。ゆっくりと作品を鑑賞できるのも魅力の一つです。
今後は富本憲吉、荒川豊蔵、新潟出身の伊藤赤水、酒井田柿右衛門、今泉今右衛門等、人間国宝の名品を展示する「富本憲吉から今右衛門まで 人間国宝の陶芸展」などが開催。敦井美術館ならではの企画の内容に注目です。
お土産を買うならチケット売り場をチェック。所蔵品がデザインされたポストカードや所蔵品が収録された図録を販売しています。ポストカードの絵柄は、日本画、洋画、陶芸など種類が多いので迷ってしまうはず。美術館での素敵な思い出を、お土産にしてもよさそうです。
アクセスのいい立地と充実したコレクションが魅力の敦井美術館。訪れるたびに異なる作品に出会えるのも楽しみのひとつです。新潟市を訪れた際は、厳選された名品を鑑賞できる贅沢な空間に足を運んでみてはいかがでしょうか?
※営業時間や定休日、価格等は令和6年9月現在のものです。変更となる場合がありますので、詳細は店舗へ直接ご確認ください。
INFORMATION
敦井美術館
所在地 : 新潟市中央区東⼤通1-2-23 北陸ビル1F
アクセス : 【徒歩】「新潟駅」から約3分
電話番号 : 025-247-3311
営業時間 : 10時00分~17時00分※⼊館は16時30分まで
休館日 : ⽇曜、祝⽇、年末年始、展⽰替期間
HP : https://www.tsurui.co.jp/museum/