お米やお酒だけじゃない!実はこんなにあった「新潟市が一番」なコト
皆さんは「日本で新潟が一番のもの」と聞くと、何を思い浮かべるでしょうか。お米?お酒?もちろん、2つとも新潟が誇るべきものですが、それ以外にもあるんです。新潟ならではという納得の事実から「実は一番だった!」というちょっと驚きの事実まで、知ってから訪れれば新潟旅がより一層楽しくなる、そんなモノゴトを厳選。第14代にいがた観光親善大使の南波さんと一緒にご紹介します。
- 日本で初めてミートソースを提供した「ホテル イタリア軒」
- 日本最大の河川「信濃川」
- 全国に先駆けて誕生。道の駅発祥の地「道の駅 豊栄」
- 日本最多の「白鳥飛来地」
- 「チューリップ」の出荷量が日本一!
- 「田んぼ」の面積が日本一!
- 「酒類の年間購入金額」が日本一!
日本で初めてミートソースを提供した「ホテル イタリア軒」
日本でもお馴染みの「ミートソース」。日本で一番初めに提供されたと言われているのが、新潟市にある「イタリア軒」です。
約150年前、新潟港に来たフランスのサーカス団「スエリ曲馬団」のコックでイタリア人のピエトロ・ミリオーレ氏が怪我のためひとり新潟に取り残されてしまい、地元の人々に助けられました。その後、明治7年に新潟初の西洋食品店を始め、のちに西洋料理店「イタリア軒」を開業。そうして誕生したのが「伝統のボロニア風ミートソーススパゲッティ」(パスタ単品1,800円、セット2,300円 ランチ、2,500円 ディナー ※税・サービス料込)です。
ミリオーレ氏が提供する料理はたちまち大評判となり、「ミオラさん」として新潟市民に愛されるようになります。ミオラさん直伝のミートソースは、現代も「マルコポーロ」のシェフに受け継がれています。その製法は、なんと口伝で歴代のシェフに受け継がれてきたのだそう。
初代イタリア軒の瀟洒(しょうしゃ)な洋館も地元で大評判に。新潟の象徴のひとつとなり、「新潟の鹿鳴館」と称賛されました。現在の建物は4代目に当たります。
旧館時代から受け継がれたステンドグラスなど、店内は雰囲気抜群。 とはいえ、肩肘はらず、気軽に楽しめるのも「マルコポーロ」の魅力です。「イタリアの家庭の味」だけあって、ほっとする優しい味わい。サラダやスープのついたセットもあります。
ホテルイタリア軒館内やレストラン内には、「ミオラさん」の肖像画をはじめ、歴史を感じさせる過去の写真や資料が各所に飾られています。航海中の船内をイメージした、雰囲気ある店内はどこの席に座っても楽しいひとときを過ごせそうです。
INFORMATION
ホテル イタリア軒 マルコポーロ
所在地 : 新潟市中央区西堀通七番町1574番地
電話:025-224-5123
HP : https://www.italiaken.com/restaurant/marcopolo/
日本最大の河川「信濃川」
新潟市には、日本で一番の大河「信濃川」が流れています。全長367km、年間水量は153億㎥にも及びます。
新潟市内には「Befcoばかうけ展望室」、「新潟日報メディアシップ展望フロア」など、信濃川を一望できる眺めのよい展望スポットがあり、信濃川の大きさにきっと驚くはず。河口など、川幅の広さなども実感できます。
川をいろいろな角度から楽しめるのもポイント。川沿いに整備された「信濃川やすらぎ堤」は、全国初となる緩やかな傾斜の堤防で、散歩やランニングなど市民の憩いの場として親しまれています。四季によって異なる表情を楽しめるのも信濃川やすらぎ堤の魅力。春は桜やチューリップ、冬は雪景色などを楽しめます。信濃川やすらぎ堤の自然を様々な飲食店の料理と共に満喫できる「水辺アウトドアラウンジ」も開催されます。(6月〜9月開催予定)。
信濃川にはウォーターシャトルが運航しているので、観光にも最適。「新潟市歴史博物館みなとぴあ」から「朱鷺メッセ」を経て「萬代橋」をくぐり、観光物産施設「新潟ふるさと村」までを往復するので、はじめての新潟観光にもおすすめ。
INFORMATION
水辺アウトドアラウンジ
HP : https://www.snowpeak.co.jp/sp/mizbeoutdoorlounge/
信濃川ウォーターシャトル
電話 : 025-227-5200
HP : https://www.watershuttle.co.jp
全国に先駆けて誕生。道の駅発祥の地「道の駅 豊栄」
新潟市と新発田市を結ぶ新新バイパスにある「道の駅 豊栄」。一見すると普通の道の駅に見えますが、実はこちら、ただの道の駅ではありません。1993年、日本全国で初めて「道の駅」という名を冠した103箇所のうちの一つであり、情報提供機能を持つパーキングエリアとしても、全国に先駆けて誕生しました。構内には、そのことを示す「道の駅 発祥の地」の石碑があります。
売店では、新潟名物のお菓子「豆天」など、お土産も充実しています。豊栄の特産品や、地酒、地元野菜の直売所などもあり、新潟のローカルの雰囲気や、お土産選びの楽しさを体験することも。
2024年には新しく「COFFEE STANDひといきの時間を。」がオープン。北区にあるコーヒー焙煎&カフェ「DONBASS COFFEE ROASTERS」の豆を使用したこだわりの一杯が楽しめるほか、パンやサンドも人気です。
食堂「中村屋」では、美味しいと評判のソフトクリームも楽しめます。なんと、このソフトクリームを食べるためだけに道の駅を訪れるファンもいるほど。グルメもぜひ楽しんでみてください。
INFORMATION
道の駅 豊栄
所在地 : 新潟市北区木崎3644-乙
電話 : 025-388-2700
HP : https://www.hokuriku-michinoeki.jp/contents/station/?sta=000001
日本最多の「白鳥飛来地」
新潟市は、越冬期間中に見られるコハクチョウの数が全国1位。冬季になると全国で最も多くのコハクチョウが滞在し、その数は、ときに1万羽を超えることも。中央区の鳥屋野潟や北区の福島潟をはじめ、市街地に近い田んぼでもその姿を見ることができます。白鳥は新潟市民にとって身近な存在として親しまれていて、鳥屋野潟に隣接する「新潟スタジアム」は、白鳥をイメージさせる印象的なフォルムから、県民による公募で「ビッグスワンスタジアム」と命名されています。
新潟市にある三大湖、鳥屋野潟、佐潟、そして福島潟では、白鳥に焦点を当てた展示やガイドツアー、ワークショップが開催されることがあります。国内最大の砂丘湖「佐潟」にある「佐潟水鳥・湿地センター」、福島潟にある水の駅「ビュー福島潟」からは、室内から白鳥や野鳥を観察できるので、観光にもぴったりです。
INFORMATION
水の駅「ビュー福島潟」
所在地 : 新潟市北区前新田乙493番地
電話:025-387-1491
HP : https://view-fukushimagata.niigata.jp/
「チューリップ」の出荷量が日本一!
実は、新潟市は、チューリップの出荷量が全国でトップクラス。その名誉を称えて市花にも選ばれています。日本で最初にチューリップ球根の商業生産が始まった場所としても知られており、春になると市内各所に色鮮やかなチューリップ畑が広がります。
見頃は4月〜5月ごろ。県内最大規模の「新潟ふるさと村 ふるさと庭園」ほか、市内の公園や信濃川やすらぎ堤などでもみることができます。また、新潟市のシンボルのひとつ「萬代橋」では、毎年「萬代橋チューリップフェスティバル」が開催されるなど、新潟の春を彩る風物詩でもあります。
INFORMATION
新潟ふるさと村
所在地 : 新潟市西区山田2307
電話:025-230-3030 ファイブワンいいね!新潟館(施設総合案内)
025-230-3000 バザール館(お食事・お買い物)
HP : http://furusatomura.pref.niigata.jp/
「田んぼ」の面積が日本一!
新潟市は日本で最も広い田んぼの面積(水田耕地面積)があり、そのほとんどでコシヒカリが栽培されています。5月の田植えシーズンには、水面が鏡のように反射し、秋には収穫を前にした田んぼが黄金色に輝きます。市街地を少し離れれば、新潟特有の美しい田園風景が広がっています。
「そら野テラス」は西蒲区に位置し、米の都・新潟の魅力を心ゆくまで楽しめるスポット。新潟市産の米を使用したおにぎりの販売や、米の収穫体験など、多彩な楽しみ方ができます。
INFORMATION
そら野テラス
所在地:新潟市西蒲区下山1320-1
電話 : 0256-88-4411(マルシェ・デリカ) /0256-78-7515(農園のカフェ厨房 TONERIKO)
HP : https://sola-terra.jp
「酒類の年間購入金額」が日本一!
そして、新潟といえば、やはりお酒も外すことはできません。
新潟は、米づくりとともに、豊かな日本酒文化を育んできました。なかでも県内最大の人口を有する新潟市は、酒類の年間購入金額が日本一(※)。毎年3月には、新潟が誇る銘酒が大集合する日本酒のイベント「にいがた酒の陣」が開催されます。
※総務省統計局2023年度家計調査しらべ
新潟のお酒を気軽に楽しむなら、新潟駅内にある「ぽんしゅ館 新潟驛店」もおすすめ。
「唎酒番所」では、新潟市はもちろん、新潟県内にある全酒蔵の代表銘柄を唎酒ができます。マシンにコインを入れると自動で日本酒が注がれる仕組みは、アトラクション感たっぷり。旅の思い出作りにもぴったりです。また、新潟市内には多くの酒蔵があります。新潟の伝統的な酒造りの技術を学んだり、試飲したりできる見学ツアーなども開催されるなど、日本酒を楽しめる場所が数多くあります。
INFORMATION
にいがた酒の陣
会場:新潟市中央区万代島6番1号 朱鷺メッセ 1階ウェーブマーケット 2階エスプラナード
HP : https://www.niigata-sake.or.jp/sakenojin/
ぽんしゅ館 新潟驛店
所在地 : 新潟市中央区花園1-96-47 CoCoLo新潟 メッツ館
電話: 025-240-7090
HP : https://www.ponshukan.com/niigata/
この他にも、新潟が誇る日本一や新潟発祥のモノゴトはたくさん。あっと驚く意外な事実を発見できるかも。観光に訪れる際は参考にしてみてくださいね。