ステンドグラスづくりも体験できる!新潟市秋葉区のガラス工房「秋葉硝子」

豊かな自然や、歴史的な遺産が数多く残る新潟市秋葉区。日本一の産油量を誇った石油のまちとして栄え、豊富な天然資源を利用したガラス製品の製造も盛んでした。秋葉区のシンボルのひとつ、秋葉山の麓(ふもと)にあるガラス工房「秋葉硝子」は、今もなおガラスづくりを続けるガラス工房。ここでは、ガラス工芸品を見たり買ったりするだけでなく、体験を通じてガラス作りの魅力を存分に味わうことができます。今回、第14代にいがた観光親善大使の南波さんと一緒に体験してみました。

秋葉硝子のコンセプトは「毎日使いたくなる、大切なプロダクツ」。丁寧な製品づくりが好評で、若手のガラス職人も活躍しています。「ガラスづくり」に用いられる技法は、吹きガラス、ステンドグラス、バーナーワークなど、さまざま。秋葉硝子では、これらのガラス製造技法(ガラスワーク)を体験することができます。

おすすめは、吹きガラス制作。熱い炎と溶けたガラスを操ることで、美しい形を生み出す技法です。秋葉硝子の経験豊富な硝子工芸作家「照井康一さん」が教えてくれます。南波さんがチャレンジするのは、ワイングラス。果たして、どんなグラスが出来上がるのでしょうか。

最初のステップは、「ブローパイプ」と呼ばれる筒状の道具を使って、溶けたガラスを巻きつけることから始まります。炉の中で輝くガラスをパイプの先にくっつけ、ゆっくりとパイプを回転させながら、均等にガラスをコーティングします。まるで液体の光を操るような不思議な感覚に。

次に、ブローパイプの反対側からゆっくりと息を吹き込みます。ガラスが空気の圧力で膨らみ始めるのを感じるはず。簡単そうに見えますが、いざやってみると、難しい!手際よく簡単そうにこなしていく職人さんのすごさを実感します。

続いてガラスを回転させながら、木製の型や湿った布を使って形を整えます。この工程では、ガラスがどのように変形し、かたち作られていくのかを自分の手の上で直接体験できます。

「ポンテ竿」、「ジャック」などの道具を使って飲み口をつくり、丁寧に形を整えていきます。しだいにワイングラスの形になってきました!最後は作品をアニール炉と呼ばれる特殊な炉に入れ、時間をかけてゆっくりと均等に冷却し、割れや歪みを防ぎます。数時間から一晩かけて冷却したら、いよいよ完成!どんな作品になるのか楽しみです。

完成品がこちら! 到着を待つ間のワクワク感も含めて、いい思い出になりますよ!
※完成した作品の受け取りは翌日以降になります。再来店か発送かお選びください(送料別)。

吹きガラス体験と並んでおすすめなのが「ステンドグラスづくり体験」。赤や青、緑などカラフルなガラス片を組み合わせて、独自のステンドグラス(壁掛け)を制作します。スタッフの指導のもと、デザインの選択からカッティング、はんだ付けまでの工程をひと通り体験できます。

素材は、あらかじめ用意されているガラスを使います。色も形もさまざま。ステンドグラスづくり体験で使われるガラス素材は、ガラス工芸品の制作時にうまれる「端材(はざい)」が中心。といっても、色や細工の美しさは変わりません。「ただ捨ててしまうのは勿体無い」と、ステンドグラスづくり体験の材料として生まれ変わらせようとしたのが始まりなのだそうです。

まずはカッティングからスタート。専用のガラスカッターを使用して、デザインに従ってガラスをカットします。カットしたガラスの端を研磨し、滑らかにします。これにより、取り扱いが安全になり、組み立て時のフィット感もアップするのだとか。

ガラスのピースをデザイン通りに配置したら、はんだを使ってピース同士を接合していきます。ガラスのピースが一つのパネルとして固定され、だんだんとひとつの模様になってきました!

最後に、はんだ付けが完了したステンドグラスをフレームにはめ込み、ガラス表面をクリーニングして完成です!
今回の体験では、新潟旅行の思い出になるように、日本海をイメージした青、夕日をイメージしたオレンジ、そして秋葉区のカラーである「フローラルグリーン」をイメージした緑色を使うなど、新潟をイメージした色を集めて作品をつくってみました!

他にも、バーナーでガラスを炙って形をつくっていく「とんぼ玉作り」やガラスのペンダント作りなど、さまざまなワークショップが開催されているほか、見学だけでも大歓迎とのこと。「ガラスでこんなにもいろいろなものが表現できるんだ!」という驚きにきっと出会えるはず。

工房内にあるショップでは、プロのガラス職人が制作した製品を購入することも可能。日々の暮らしに華を添えてくれるような作品たちがたくさんあります。自分用に、または大切な人へに贈る特別なギフトとしてもぴったりですね。

自分で一生懸命つくったガラス作品やプロの手によるガラス作品の数々は、新潟の思い出を形に残すのに最適です。ぜひ秋葉硝子でガラス製品の奥深い魅力に出会ってみてください。

※各体験・ワークショップは事前予約が必要です。ご希望の方はお問い合わせフォームよりご予約をお願い致します。
※営業時間や定休日、価格等は令和6年2月現在のものです。変更となる場合がありますので、詳細は店舗へ直接ご確認ください。


INFORMATION

秋葉硝子

所在地 : 〒9560833 新潟県新潟市秋葉区草水町2-12-32
アクセス : 【車】「新潟駅」より約40分 / 【電車】 「新潟駅」より約40分
駐車場 : あり
電話 : 0250-47-8402
営業時間 : 10時〜17時
定休日 : 水曜日、他休業あり
HP・問い合わせ先 : https://www.akiha-gbw.com/

■吹きガラス体験
験実施時間 : 月~日 9:30〜16:00 (水曜定休日)
所要時間 : 1名約25分
金額 : グラス制作 3,000円

■ステンドグラス(壁掛け)制作体験
体験実施時間 : 月~日 9:30〜11:30 (水曜定休日)
所要時間 : 約2時間
金額 : 2,500円
※1日最大4名まで。時間外応相談
※2024年2月現在休止中。同3月から再開予定

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