みなとまち新潟で出会う、開運と幸せを呼ぶパワースポット4選

新潟県は、日本国内で最も神社の数が多いと言われています(※)。なかでも新潟市は、北前船の寄港地として栄え、全国からさまざまなモノや文化が集まりました。全国各地と繋がってきた=ご縁を結んできた新潟のパワースポットを訪れることで、縁結びのご利益を受けることができるかもしれません。新潟市ならではのパワースポットを、第13代にいがた観光親善大使の村山さんと一緒にめぐります。また、絵馬や御朱印、お守りなど、思わず手に取りたくなるアイテムもご紹介します。

※政府統計サイト「e-Stat」、文部科学省宗教統計調査より

新潟総鎮守 白山神社

「はくさんさま」の愛称で市民に愛されている「新潟総鎮守 白山神社」。主祭神は菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)という女神さまです。「くくる=結ぶ」力にすぐれ、日本書紀ではイザナギ・イザナミの夫婦の神さまがけんかをしたとき、糸をくくるように仲を取り持ったと伝えられています。そのことから「縁結び」「夫婦円満」「家内安全」の神さまとしてご利益があると信仰されています。

「はくさんさま」には、女性にうれしいご利益を得られるスポットがいくつもあります。特におすすめなのは、「結びの絵馬」。ハート型でとても可愛らしい形をしている絵馬です。絵馬の下部には小さな赤いハートがあり、これを持ち帰ることができます。絵馬の裏に願い事を書いたら、「はくさんくくり石」に置いて、お参りをしましょう。

お参りが終わったら、結びの絵馬専用の絵馬掛けに、結びの紐で結びます。絵馬掛けや天井には円満を意味する和模様「七宝文様」があしらわれ、因幡の白兎をモチーフにした新潟特産の安田瓦が使われています。こちらの絵馬掛けスペースには、夜になるとライトアップされるなど、願い事を応援してくれるような素敵な仕掛けがたくさん。ぜひ実際に訪れて体感してみてください。

菊理媛大神さまは、水を司る神様でもあります。水にちなんだ「水みくじ」もおすすめ。手に取ったときは、何も書かれていないおみくじですが、そっと手水に浮かべると、文字が浮かび上がってきます。「恋愛」「健康」「金運」「願事」「旅行」という5つのテーマのお告げが書かれています。

拝殿の後ろにある境内社もお参りしたいところ。拝殿左脇にある地下通路を抜けると、4つの境内社が鎮座する空間が現れます。「中津島姫命(なかつしまひめのかみ)」を祀る松尾神社は芸事上達や美容、白蛇様をお祀りした蛇松神社は金運など、さまざまな御利益を授かることができます。

境内で開催される四季折々の催し物も「はくさんさま」の魅力のひとつ。夏の時期(毎年6月末〜)に開催される「七夕風鈴まつり」では、境内を色鮮やかな風鈴が彩ります。お参り後は境内をゆっくり歩き、心地よい風鈴の音色に癒されてみてはいかがでしょうか。

湊稲荷神社

新潟市中央区の「下町(しもまち)」と呼ばれるエリアにある湊稲荷神社。主祭神は五穀豊穣、商売繁盛の神様「宇賀之御魂神(ウカノミタマ)」。こちらの神社には、高麗犬を廻して願掛けをする「願懸の高麗犬」があることで有名です。

その昔、新潟町の花街の女性達が、港から船乗りが出て行かないよう、高麗犬の向きを変える「荒天祈願」の願掛けをしていたのがはじまりと伝えられています。願懸けは、女性は本殿に向かって左側、男性は向かって右側の高麗犬を、願い事を念じながら回します。最初は「重くて回せない!」と思うかもしれませんが、諦めないで!コツをつかむと、すぐに回すことができます。ちょっとしたアトラクションのような、楽しい願掛けです。

創建から200年以上が経つ境内には、立派なご神木がいくつもあります。駐車場のすぐ目の前にあるこちらの「めおとエノキ」は昔から「夫婦和合の木」として氏子や地域の方から親しまれてきたそう。触れるとペア仲円満のご利益があるといわれています。

鳥居のすぐそばにあるトネリコの木は、安産と縁結びの木。たくさんのおみくじが結ばれていることからも、多くの参拝客が訪れていることが伺えますね。

縁結びのお守りをはじめ、「常に喜びをもたらす」との意味が込められた「喜常(きつね)お守り」など、かわいくてユニークなお守りも。おみくじの種類も多いので、縁結びに限らず様々な機会で訪れたい神社です。

金刀比羅神社

中央区寄合町にある金刀比羅(ことひら)神社。主祭神は金刀比羅大神(ことひらおおかみ)で、香川県の金刀比羅宮の分霊です。困難な状況から救ってくださる「救いの神」として崇められてきた、霊験あらたかなパワースポットです。金刀比羅神社のご利益といえば、航海の安全や豊漁祈願。こちらの神社には、まさにそのご利益を感じさせるエピソードが今に伝わります。

江戸時代、大阪から新潟への帰途についた船「白山丸」とその乗員14名が、海上で大嵐に遭いました。死を覚悟したまさにそのとき、天空に御幣を持った白髪の男性があらわれ、暴風雨から船と乗員全員を救ってくれたとの伝説が伝わります。拝殿には、その様子を描いた「難船彫刻絵馬」が納められています。よく見ると、彫刻の右上には御幣を持った金比羅大権現の姿が。

金刀比羅神社は御朱印めぐりの参拝者にも人気です。いただける御朱印の種類は3種類で、最も人気なのは見開きタイプ(800円)。彫刻絵馬と同様、船、金色に輝く御幣など、神社建立にいたったエピソードがしっかりと描かれており、救いの神様のパワーを授けていただけそうです。

「明日のおみくじ」というユニークなおみくじも。たとえば夕方に参拝しても大丈夫。しっかり明日の運勢を占うことができます。大権現様にお参りし、具体的な質問を心の中で思います。御神籤の箱を振って一本の棒を出し、書かれていることが大権現様からの答えやアドバイス。棒を戻し、お礼として一礼します。ただし、質問は一回のみで、真剣に取り組むことが大切とのこと。

北方文化博物館

「豪農の館 北方文化博物館」は、北前船の時代から繁栄した豪農伊藤家の邸宅。広大な敷地面積8,800坪の中には、主屋と茶室、収蔵品を収めた蔵、古民家、広大な庭園があります。

貴重な史跡であるいっぽう、館内にはパワースポットとして有名な場所も。それが、こちらの御影石。「気を発する石」として大切にされてきたそうで、「気」にまつわる数々の興味深いお話も伝わります。なんと、中庭ではカラスを見かけることがほとんどないのだとか。また、驚くべきことに博物館のスタッフの中には、89歳や90歳の方々も元気に働いているのです。その理由ははっきりとはわかりませんが、御影石の気(パワー)が周囲の自然に影響を与えているのかもしれませんね。

元々は他の地域に由来をもつ神社、海にまつわる伝説など、みなとまち新潟ならではのパワースポットをご紹介しました。各スポットをめぐれば、縁結びをはじめ、様々なご利益をいただけるかもしれません。ゆっくりパワースポットめぐりをしてみてはいかがでしょうか。


INFORMATION

新潟総鎮守 白山神社

所在地 : 新潟市中央区一番堀通町1-1
アクセス : 【バス】「新潟駅」より萬代橋ライン「青山方面ゆき」乗車、「市役所前」より徒歩約1分
駐車場 : あり
電話 : 025-228-2963
営業時間 :【開門時間 】6時〜19時 / 【お札・お守り・おみくじ・御朱印】7時〜19時 / 【祈祷受付】午前8時50分〜16時40分
HP : https://www.niigatahakusanjinja.or.jp


湊稲荷神社

所在地 : 新潟市中央区稲荷町3482
アクセス : 【バス】新潟市観光循環バス「歴史博物館前」下車 徒歩約3分
駐車場 : あり
電話 : 025-222-6549
HP : https://komainu-minatoinari.com/


救いの神 金刀比羅神社

所在地 : 新潟市中央区寄合町4579
アクセス : 【バス】「新潟駅」より「入船営業所行」乗車、「横七番町2丁目」より徒歩約1分
駐車場 : あり
電話 : 025-222-7591
HP : https://niigata-konpira.jp/


豪農の館 北方文化博物館

所在地 : 新潟市江南区沢海2丁目15-25
アクセス : 【バス】新潟駅より約50分 / 【車】「新潟駅」万代口より約30分
駐車場 : あり
電話 : 025-385-2001
営業時間 : 9時〜17時
定休日 : 年中無休
HP : https://hoppou-bunka.com

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