400年の伝統を体験!新潟漆器の工房でオリジナル箸づくり

新潟市を代表する伝統的工芸品「新潟漆器」。400年以上の歴史を持ち、「変塗(かわりぬり)の宝庫」と呼ばれるほど、様々な漆塗り技法が受け継がれています。今回、第15代にいがた観光親善大使の丸田さんと一緒に、2025年に移転した新潟漆器の工房を訪問。漆塗りの技法を体験できるオリジナルの箸作りに挑戦します。

工房があるのは、黒湯で有名な岩室温泉がある岩室地区です。以前は1638年(寛永15年)にできた椀店(わんだな)と呼ばれる漆器の専売地域が古町7番町にあったことから古町地区に拠点を構えていましたが、2025年に移転。工房の周辺では、自然の風景を楽しむことができます。温泉街散策と合わせて楽しめる立地も魅力的です。



北前船で栄えたみなとまち新潟には、漆塗りの技法が伝えられました。新潟漆器の始まりは、江戸初期。販路が全国に拡大し、新潟は日本有数の漆器産地となりました。
現在では錦塗、竹塗など特徴的な技法が数多く継承されています。漆器といえば黒や赤を想像しますが、様々な色を使用しているのも特徴。材料となる木を金属や石に見立てて塗る技法もあり、新潟漆器は「変塗の宝庫」と呼ばれています。

工房では箸の研ぎ出しと磨きの二つの体験ができます(5,000円)。教えてくれるのは漆職人の真田さんです。

まずは研ぎ出しに挑戦。箸の表面をやすりで削っていきます。箸の上半分は柄を出す錦塗りという技法で4〜5色の漆を10回も塗り重ねられ、先端は拭き漆で木目をいかした漆が塗られています。箸は職人が一本ずつ作っているので、完成まで3ヶ月もかかっているそう。


世界に同じものがない自分だけの柄が嬉しい。完成するまでどんな柄になるかわからない楽しさがありますね。
一見、茶色い木製の箸に見えますが、削ると色鮮やかな模様が現れます。箸によって異なる柄に期待が高まります。

「削りすぎると下地の木が出てくるので、優しく削ることがポイント。」と真田さん。徐々に変化する模様に丸田さんも真剣な表情に。

研ぎ出しの後は砥の粉と油を使った磨き作業です。磨くことで手触りが滑らかになってきます。

最後の仕上げは真田さんにおまかせ。注目するのは職人の技。高級な漆器の仕上げに使う技で、指紋を使って磨き上げます。艶出しに使用するのは鹿の角の粉。新潟漆器で使っている材料は、江戸時代から変わっていないものが多いそう。


新潟の伝統技術をカジュアルに楽しめるのはいいですね。仕上げでは自然の材料だけで艶が出るのに驚きました。一生物を自分の手で作る経験ができました。
漆塗りの技術と削りの加減で世界にひとつだけの箸が完成です。1本で2つの技法を楽しめる贅沢な箸になっています。完成した箸は持ち帰ることができるので、おみやげにもぴったりです。



研ぎ出し、磨き出し体験ができるのは普段職人が作業をする工房。時代を超えても変わらない漆塗りに使う道具にも注目です。


新潟漆器の技術の高さを感じますね。
代表 佐藤さん
新潟漆器では数多くの技法が受け継がれています。新潟漆器を代表する塗りは、明治に伝わった竹の節や筋、 ゴマや煤けた感じなど、竹の肌合いを漆で表現する竹塗。近くで技の違いを感じてください。

新潟漆器についてさらに詳しく知りたい人は、商品紹介や新潟漆器の説明をしてもらえるだけでなく、作業風景を見学できます。

今回丸田さんが体験した箸の研ぎ出し、磨きは職人さんに丁寧に教えてもらえるので初めてでも楽しめます。出来上がった箸は当日持ち帰れるのも嬉しいポイント。手作り体験が好きな方や、伝統文化に興味がある方、特別なお土産を作りたい方にぴったりです。体験と見学は事前予約制。当日予約はできないので、気になった方は問い合わせをしてみてくださいね。

400年の歴史を持つ新潟漆器を作り続ける工房で、あなただけの特別な一膳を作ってみませんか?旅の思い出になるはずです。
INFORMATION
新潟漆器
| 所在地 : | 〒953-0104 新潟県新潟市西蒲区岩室温泉879番地9 |
| アクセス : | 【電車】新潟駅から越後線各停吉田行乗車、「巻駅」下車後、にしかん観光周遊ぐる〜んバス乗車、「岩室駐車場」下車徒歩約3分 |
| HP : | http://niigatasikki.jp |
| 料金 : | 5,000円 |
| 備考 : | 【定員】2〜10名 予約は3日前まで、要問い合わせ 【お問い合わせ】contact@niigatasikki.jp |
※営業時間や定休日、価格等は令和7年7月現在のものです。変更となる場合がありますので、詳細は店舗へ直接ご確認ください。








